「コードは押さえられるけど、アルペジオになるとどう弾けばいいか分からない…」
そんな悩みを抱えているギター初心者の方は多いのではないでしょうか。実は、アルペジオで弾き語りをするには、ちょっとしたコツを知るだけで劇的に簡単になります。
この記事では、西新宿ギター教室で12年以上指導してきた経験から、初心者の方でも今日から実践できるアルペジオの弾き方を分かりやすく解説します。
アルペジオとは?ストロークとの違い
アルペジオとは、コードの構成音を一音ずつ分散して弾く奏法のことです。
- ストローク:ジャラーンと一度に弦を鳴らす
- アルペジオ:ポロポロと一音ずつ弾く
弾き語りでアルペジオを使うと、繊細で優しい雰囲気を演出できます。バラードやゆったりした曲によく使われる技法です。
アルペジオの前に知っておきたいコードの基礎知識
ドレミファソラシドは何語?
「ドレミファソラシド」がイタリア語だということをご存知ですか?
実は音階には、言語によって異なる呼び方があります。
- イタリア語:ド・レ・ミ・ファ・ソ・ラ・シ
- 日本語:ハ・ニ・ホ・ヘ・ト・イ・ロ
- 英語:C・D・E・F・G・A・B
つまり、Cコードというのは「ドの和音」なんです。Dコードなら「レの和音」、Gコードなら「ソの和音」ということになります。
覚えておきたい6弦・5弦・4弦の音階
アルペジオを弾く上で、ぜひ覚えておいてほしいことがあります。
それは、6弦・5弦・4弦の音階です。
- 6弦:ミ・ファ・ソ(開放弦→1フレット→3フレット)
- 5弦:ラ・シ・ド(開放弦→2フレット→3フレット)
- 4弦:レ・ミ・ファ(開放弦→2フレット→3フレット)
これを覚えなくても演奏はできますが、覚えておくと後々いろんな場面で役立ちます。特に、どの音を弾いているか理解しながら演奏できるようになると、音楽の幅が大きく広がります。
アルペジオで最初に弾くべき音の見つけ方
ここからが本題です。アルペジオを弾く時、多くの初心者が迷うのが「どの弦から弾き始めればいいの?」という点です。
ルート音(根音)の重要性
コードをアルペジオで弾く時の秘訣は、ルート音(根音)から弾き始めることです。
ルート音とは?
そのコードの基準となる、最も低い音のことです。
例えば:
- Cコード:ルート音は「ド」→5弦3フレット
- Dコード:ルート音は「レ」→4弦開放弦
- Gコード:ルート音は「ソ」→6弦3フレット
ルート音から弾き始めることで、コード感がはっきりして、安定した響きになります。
実践:Cコードでアルペジオを弾いてみよう
それでは、実際にCコードでアルペジオを弾いてみましょう。
- Cコードを押さえる
- 5弦(ルート音)を弾く
- 3弦→2弦→1弦の順に弾く
- 余裕があれば、5→3→2→1→2→3→5のように往復する
重要なポイント:
Cコードの場合、6弦はミュート(×印)になっています。つまり、6弦は弾いてはいけません。最も低い音は5弦なので、5弦から弾き始めるのがポイントです。
コード別:最初に弾くべき弦の一覧表
どのコードの時に、どの弦から弾けばいいのかを一覧にしました。これを参考にすれば、どんなコードでもアルペジオで弾けるようになります。
メジャーコード
| コード名 | 最初に弾く弦 | ルート音の位置 |
|---|---|---|
| C | 5弦 | 5弦3フレット(ド) |
| D | 4弦 | 4弦開放弦(レ) |
| E | 6弦 | 6弦開放弦(ミ) |
| F | 6弦 | 6弦1フレット(ファ) |
| G | 6弦 | 6弦3フレット(ソ) |
| A | 5弦 | 5弦開放弦(ラ) |
| B | 5弦 | 5弦2フレット(シ) |
マイナーコード
マイナーコード(Am、Dm、Emなど)も、基本的にはメジャーコードと同じ弦から弾き始めます。
| コード名 | 最初に弾く弦 |
|---|---|
| Am | 5弦 |
| Dm | 4弦 |
| Em | 6弦 |
| Fm | 6弦 |
| Gm | 6弦 |
アルペジオの弾き方のコツ
コツ1:コードさえ押さえておけば音は鳴る
アルペジオの素晴らしいところは、コードをきちんと押さえておけば、その響きになるということです。
つまり、複雑なことを考えなくても、コードフォームを覚えて、ルート音から順番に弾いていけば、自然とアルペジオになります。
コツ2:最初は3弦・2弦・1弦の順で弾く
ルート音(5弦や4弦、6弦)を弾いた後は、慣れるまで3弦→2弦→1弦の順で弾くのがおすすめです。
例:Cコードの場合
5弦→3弦→2弦→1弦→2弦→3弦→5弦(繰り返し)
この順番に慣れてきたら、自分なりのパターンを作ってみましょう。
コツ3:右手のフォームを安定させる
アルペジオを綺麗に弾くには、右手のフォームが重要です。
基本フォーム:
- 親指(p):4弦・5弦・6弦を担当
- 人差し指(i):3弦を担当
- 中指(m):2弦を担当
- 薬指(a):1弦を担当
※クラシックギターでは、この右手の指の使い方を「プランティング」と呼びます。
最初は難しいかもしれませんが、このフォームを身につけると、どんなアルペジオパターンも楽に弾けるようになります。
アルペジオ練習のステップ
ステップ1:ゆっくり確実に
まずは、テンポをゆっくりにして、一音一音確実に鳴らす練習をしましょう。
メトロノームを使って、BPM60くらいから始めるのがおすすめです。
ステップ2:パターンを増やす
基本パターン(ルート音→3→2→1)に慣れたら、以下のようなパターンも試してみましょう。
- 5→3→2→1→2→3(Cコードの場合)
- 5→3→2→3→1→3(ちょっと複雑なパターン)
- 5→2→3→1→3→2(さらに応用)
ステップ3:曲に合わせて弾く
好きな曲のコード進行に合わせてアルペジオを弾いてみましょう。
初心者におすすめの練習曲:
- スタンド・バイ・ミー(Stand By Me)
- Let It Be
- 桜坂(福山雅治)
- スピッツ「ロビンソン」
これらの曲は、コード進行がシンプルで、アルペジオの練習に最適です。
よくある質問:アルペジオ編
一般的には、アルペジオの方がやや難しいとされています。なぜなら、右手の指を個別にコントロールする必要があるからです。ただし、基本を押さえれば誰でもできるようになります。
はい、可能です。ただし、指で弾く方が繊細な表現がしやすく、アルペジオには向いています。最終的にはどちらの奏法も習得するのが理想的です。
毎日少しずつでも練習することです。1日10分でも、継続することで確実に上達します。また、ゆっくりなテンポから始めて、徐々にスピードを上げていくことが重要です。
個人差はありますが、基本的なパターンであれば2〜3週間の練習で形になってきます。簡単な曲であれば1ヶ月程度で弾けるようになる方が多いです。
はい、その通りです。アルペジオは和音を分散して弾く奏法なので、コードをしっかり押さえたまま、右手で一本ずつ弦を弾いていきます。途中で指を離すと音が途切れてしまうので注意しましょう。
まとめ:アルペジオは「どの弦から弾くか」を知れば簡単
アルペジオで弾き語りをするためのポイントをまとめます。
- ルート音(最も低い音)から弾き始める
- コードごとに弾く弦を覚える
(C=5弦、D=4弦、E/F/G=6弦、A/B=5弦) - コードさえ押さえておけば、その響きになる
- 最初は3→2→1の順で弾く
- 右手のフォームを意識する
このポイントを押さえれば、あなたもアルペジオでの弾き語りができるようになります。
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この記事を書いた人
鎌田 孝博|西新宿ギター教室 講師
ギター講師歴12年、指導人数200名以上。クラシックギター、アコースティックギター、ウクレレの指導に対応。「必ず弾けるようにする」をモットーに、一人ひとりに合わせた丁寧な指導を行っている。