この記事は2026年7月11日時点の情報です(料金・仕様は変わることがあります)。
「練習に使える無料のギターアプリって、どれがいいですか?」
体験レッスンや普段のレッスンで、よく聞かれる質問です。今は良いアプリがたくさんあって、チューニングもコード探しも、スマホ1台でかなりのことができます。ただ数が多すぎて、どれを入れればいいか迷ってしまう方も多いようです。
そこでこの記事では、西新宿ギター教室の講師の目線で、無料で使えるギターアプリを目的別に12本、正直に紹介します。選び方の考え方、事実だけをまとめた比較表、当教室が作った無料アプリまで、順番に見ていきます。
まずは目的から選ぶ|無料ギターアプリの選び方
アプリ選びでいちばん大事なのは、機能の多さではなく「自分の目的に合っているか」だと思っています。多機能でも、使わない機能ばかりだと結局開かなくなります。ギター練習で使うアプリは、だいたい次の目的に分けられます。
- チューニング(チューナー)…弦の音を正しく合わせる。まず最初に入れたい1本。
- コード・タブ譜…弾きたい曲のコード譜やタブ譜を調べる。
- レッスン型…動画などで基礎を順番に学ぶ。
- 耳コピ・コード解析…曲をゆっくり再生したり、コードを自動で調べたりする。
- メトロノーム…一定のテンポでリズム練習をする。
- 譜読み・指板…楽譜を読む、指板の音名を覚える(このジャンルは意外と少なめです)。
もう1つ、選ぶときに見ておきたいのが「無料でどこまでできるか」です。同じ『無料アプリ』でも、中身は大きく2種類に分かれます。チューナーやコード譜のように主要な機能がずっと無料で使えるものと、レッスン型のように無料は最初のお試しだけで、続けるには月額課金が必要なものです。どちらが良い・悪いではなく、この違いを知っておくと「思っていたのと違った」を防げます。この記事の比較表では、そこを一目で分かるようにまとめました。
おすすめは、最初から全部入れないことです。まずはチューナーを1本、次に弾きたい曲のコード譜アプリ、という順で、必要になったときに1つずつ足していくと迷いません。ギターだけでなくウクレレやベースにも対応したアプリを選んでおくと、持ち替えても同じアプリで済みます。
目的別おすすめ無料アプリ【2026年版】
ここからは目的別に、無料で使える定番アプリを紹介します。無料でどこまでできるか、広告の有無を中心に、事実ベースでまとめました。
チューニング|チューナーアプリ
GuitarTuna


世界中で使われている定番のチューナーアプリです。チューナー機能はアプリでも、インストール不要のWeb版でも無料で使えます。曲のコード表示やメトロノームなども入った複合型ですが、レッスンや曲データの一部は有料になります。
どれか1本だけ入れるなら、まずこれで間違いありません。ウクレレやベースにも対応しています。
BOSS Tuner


エフェクターで有名なローランド/BOSSが出している国産アプリです。完全無料で、広告もアプリ内課金もありません。精度が高く、画面もシンプルで見やすいのが特徴です。
広告が一切出ないのが気持ちよく、正確に合わせたい人に向いています。
コード・タブ譜|コード譜・タブ譜アプリ
U-FRET(ユーフレット)


国内定番のコード譜サービスです。14万曲以上のコード譜が基本無料で見られ、カポや自動スクロールもその場で無料操作できます。ブラウザからも使えます。一方で、協賛リンク・バナー・下部のカルーセルなど広告は多めです。速度や位置の保存、コード譜の編集はプレミアム(有料)になります。
邦楽を弾きたい人の最初の1本に。広告が気になる場合は有料プランという選択肢もあります。
Ultimate Guitar: Chords & Tabs


100万曲を超える世界最大級のコード・タブ譜サービスです。コード譜自体は無料で読めますが、アプリは英語のみ(日本語非対応)で、一部の機能は有料の場合があります。Web版からも利用できます。
洋楽を中心に弾く人向けです。英語表示に抵抗がなければ曲数はとても豊富です。
レッスン型|順番に基礎を学ぶ
Simply Guitar


動画レッスンで基礎から学べるアプリです。スマホのマイクで演奏を聞き取り、合っているかを判定してくれます。ただし無料で使えるのは冒頭の一部レッスンだけで、続けて学ぶには月額のサブスク契約が前提になります。
無料で試せる範囲を理解したうえで、独学のガイド役として。
Yousician(ユーシシャン)


同じくレッスン型で、ゲーム感覚で進められるのが特徴です。こちらも無料で使えるのは一部の基礎レッスンのみで、継続はサブスクが前提です。複数の楽器に対応しています。
続けるためのペースメーカーがほしい人に向いています。
耳コピ・コード解析|曲を分析・スロー再生
Chord Tracker(コードトラッカー/ヤマハ)


ヤマハが出している国産アプリです。スマホの中にある曲を読み込むと、コード進行を自動で解析してくれます。テンポやキーも変えられます。完全無料で広告もありません。なお、ストリーミングの曲は解析できず、端末内に保存した音源が必要です。
耳コピの下調べに便利です。コードの当たりをつけてから耳で確かめると早いです。
ハヤえもん(聞々ハヤえもん)


再生速度やキーを変えられる音楽プレーヤーです。A-Bループ再生やボーカルキャンセルもでき、速いフレーズをゆっくり聞き取るのに役立ちます。速度変更・キー変更・ループなどの主要機能は無料で使えます(広告表示あり。広告削除は月額180円/App Store・Google Play 日本・2026年7月11日時点)。
速くて聞き取れないソロを、ゆっくり落として耳コピするときの定番です。
メトロノーム|リズム・テンポの練習
Smart Metronome & Tuner


メトロノーム・チューナー・レコーダーが1つになった国産アプリです。振り子のビジュアルが見やすく、リズム練習の相棒になります。OSで内容が異なる点に注意で、iOS版は完全無料で広告・アプリ内課金がありません。一方でAndroid版は無料で使えますが、広告とアプリ内課金があります。
スマホのメトロノームで十分に代用できます。まずはこれでリズム練習を。
無料ギターアプリ比較表【全12本】
ここまでの内容を、事実だけの一覧にまとめました。ランキングや点数はつけていません。自分の目的に近い行から見てみてください。
← 表は横にスクロールできます →
| アプリ | 主な用途 | 料金 | 無料でできること | 広告 | インストール | 対応楽器 | 日本語対応 | こんな人に |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| チューニング | 基本無料(有料プランあり) | チューナーはアプリ・Web版とも無料。基本のコード表示も | あり | 不要(Web版あり) | ギター・ベース・ウクレレほか15種 | 対応 | まず1本入れるなら | |
| チューニング | 完全無料 | 高精度チューナーの全機能 | なし | 必要 | アコギ・エレキ・ベースほか | 対応 | 広告なしで正確に合わせたい | |
| コード・タブ譜 | 基本無料(プレミアム月額650円) | 14万曲のコード譜閲覧・カポ・自動スクロール | あり(多め) | 不要(Web可) | ギター・ウクレレ・ピアノ・ベース | 対応 | 邦楽を弾きたい | |
| コード・タブ譜 | 基本無料(有料プランあり) | 100万曲超のコード譜閲覧(一部機能は有料の場合あり) | あり | 不要(Web可) | ギター・ベース・ウクレレ | アプリは英語のみ | 洋楽を弾きたい | |
| レッスン型 | 基本無料(体験のみ・継続はサブスク) | 冒頭の一部レッスンのみ | なし | 必要 | アコギ・エレキ | 対応 | 動画で基礎から学びたい | |
| レッスン型 | 基本無料(トライアル後サブスク) | 一部の基礎レッスンのみ | なし | 必要 | ギター・ベース・ウクレレ・ピアノ・歌 | 対応 | ゲーム感覚で続けたい | |
| 耳コピ・コード解析 | 完全無料 | 端末内の曲のコード自動解析・テンポ/キー変更 | なし | 必要 | 楽器不問(解析ツール) | 対応 | 耳コピの下調べに | |
| 耳コピ・再生支援 | 基本無料(広告削除は月額180円) | 速度・キー変更、A-Bループ等の主要機能 | あり | 必要 | 楽器不問(プレーヤー) | 対応 | フレーズをゆっくり聞き取りたい | |
| メトロノーム/チューナー | iOS版=完全無料/Android版=基本無料(課金あり) | メトロノーム・チューナー・レコーダー | iOS版なし/Android版あり | 必要 | 楽器不問 | 対応 | リズム練習の相棒に | |
(当教室) |
譜読み・指板 | 完全無料 | 全機能(音名当ての4モード) | なし | 不要(ブラウザ) | ギター | 対応 | 指板の音名を覚えたい |
(当教室) |
譜読み・指板 | 完全無料 | 全機能(3つの練習モード) | なし | 不要(ブラウザ) | ギター | 対応 | 楽譜をその場で読めるように |
(当教室) |
譜読み・指板 | 完全無料 | 全機能(3モード) | なし | 不要(ブラウザ) | ギター | 対応 | 楽譜読みをゲーム感覚で |
※2026年7月11日時点・App Store/Google Play(日本)・各アプリ公式サイト・実測に基づく情報です。料金や仕様は変わることがあります。
当教室がつくった無料アプリ(譜読み・指板)
ここからは当教室がつくったアプリです。紹介する立場なので、フラットにお伝えします。上で紹介したアプリを見ていると、「楽譜を読む」「指板の音名を覚える」練習に特化したものは意外と少ない、と感じています。レッスンでも「譜面が読めない」「指板のどこが何の音か分からない」という声はよく聞きます。そこで当教室では、その部分だけを練習できる無料アプリを3本つくって公開しています。
実際、当教室で行った調査でも「楽譜を読む練習に取り組んで読めるようになった」と答えた方は3割にとどまり、「必要は感じているが、まだ取り組めていない」方が一定数いることがわかりました。譜読み・指板の練習に特化したアプリが少ないと感じるのは、こうした背景もあるのかもしれません(ギター学習の壁 実態調査2026)。
3本ともブラウザで動き、会員登録もインストールも要りません。順位づけをするものではないので、道具の1つとして紹介します。
楽譜を読むというのは、音符を見て、音名に変換して、指を動かす、をほぼ同時に行う作業です。速く読める人は音名を飛ばしているわけではなく、その一連をすばやく自動でこなしています。慣れと量で自動化していく部分なので、短い時間でも毎日触れると、少しずつ楽になっていきます。
3本の一覧と使い方は、当教室の無料アプリ一覧ページにまとめています。あわせてのぞいてみてください。
よくある質問
アプリだけでギターが弾けるようになりますか?
アプリは練習の強い味方です。チューニング、コード探し、リズム練習は無料アプリでかなり補えます。ただしフォーム(構え方や手の使い方)は、自分では気づきにくい部分です。変な癖がついていないかは、一度だれかに見てもらうと安心です。アプリを軸にしつつ、要所だけ人に確認してもらうのがおすすめです。
無料版だけで十分に練習できますか?
多くの目的は無料版だけで十分にまかなえます。チューニング、コード譜、リズム(メトロノーム)は、いずれも無料で実用レベルです。一方で、動画で体系的に学ぶレッスン型(Simply Guitar・Yousician)は、無料は導入部分だけで、続けるにはサブスクが前提になります。目的が「調べる・合わせる・読む」なら、無料でも困りません。
初心者はどのアプリから始めるべきですか?
まずはチューナーを1本入れるところからで十分です。音が合っていないと、弾いても気持ちよく響きません。次に、弾きたい曲のコード譜アプリ(U-FRETなど)を足すと、練習が回り始めます。あれこれ入れず、必要になったときに1つずつ増やしていくのがおすすめです。
チューナーってどれがいいの?
完全無料で広告のないものなら、BOSS Tuner(ローランド)が使いやすいです。チューナー以外の機能もほしい場合は、チューナーが無料で使えるGuitarTunaが定番です。スマホのマイクで十分な精度が出るので、最初は無料アプリで問題ありません。ウクレレやベースにも対応したものを選ぶと、持ち替えても使えます。
コード譜って無料で見れますか?
見られます。国内ならU-FRETが定番で、14万曲以上のコード譜が基本無料です(広告は多めです)。洋楽中心ならUltimate Guitarが世界最大級ですが、アプリは英語のみです。どちらもブラウザから使えるので、まずは無料で試せます。
複数のアプリを使い分けるべきですか?
用途ごとに向いているアプリが違うので、2〜3本の使い分けが現実的です。たとえば「チューナー+コード譜+メトロノーム」の組み合わせが基本形になります。ただし最初から詰め込むと迷うので、必要になった順に足していくのがおすすめです。
続けるコツと、迷ったときは
アプリは練習の助けになりますが、いちばん難しいのは「続けること」かもしれません。うまくいく人ほど、長時間まとめてではなく、毎日少しずつ触れています。5分でもチューニングをして音を出すだけで、指も耳も少しずつ慣れていきます。
アプリを使うときも、目的をしぼると続けやすくなります。「今週はこの曲のコードを覚える」「指板の音名を1弦だけ言えるようにする」というように、小さなゴールを1つ決めるだけで十分です。アプリは記録が残るものも多いので、昨日の自分と比べる材料にもなります。ゆっくりで構わないので、遅すぎるくらいのテンポから始めると、かえって早く安定します。
まずは今日、チューナーを1本入れて、弦を合わせるところから始めてみてください。それだけで、いつもの練習の音が変わって聞こえるはずです。
もし「独学だと合っているか不安」「この曲だけでも弾けるようになりたい」ということがあれば、体験レッスンで一緒に考えることもできます。無理におすすめはしませんので、気になったときにのぞいてみてください。