先日、無事にコンサートと発表会が終わりました。
色々大変すぎて更新が遅れていましたが、やっと少しのんびりできています。
今年からの挑戦として、「年に一回コンサートと発表会を行う」と決めていたので、なんとか無事に達成できました。発表会に出場された方もみんな上達しました。
ギターを教えていて、いつも思うことがあります。
「100回の練習より1回の本番」
これは大げさではなく、実際に生徒さんたちを見ていて実感することです。
なぜ本番はそんなに効果があるのか
本番では脳が違う働き方をする
音楽心理学の研究によると、音楽を演奏するとき、脳全体が活性化されます。指を動かす部分、音を聴く部分、感情をコントロールする部分。これらが同時に働きます。
特に本番では、普段の練習では使わない部分も動き出します。緊張したり、集中したり、次の展開を思い出したり。この「感情を伴った演奏」が、体に技術を染み込ませる効果があります。
家で練習しているときは、ミスをしても「まあいいか」と流せますが、本番は違います。一音一音に全神経を集中させる。この経験が、普段の練習の質も変えていきます。
緊張は敵じゃない
本番の緊張を嫌がる人は多いです。でも、適度な緊張はアドレナリンを出し、集中力を高めます。
現実的な話をすると、本番で練習と同じレベルの演奏ができる人は少ないです。多くの場合、練習時の7〜8割程度になります。これは普通のことです。
大切なのは、この現実を受け入れること。「練習で10を目指して、本番で7〜8出せれば上出来」。こう考えると、プレッシャーが減って、結果的に良い演奏ができたりします。
発表会で得られること
目標ができると練習が変わる
発表会という具体的な日程があると、「いつまでに」「どのレベルまで」仕上げるかが明確になります。漠然と練習するのと、目標を持って練習するのでは、同じ時間でも上達の速度が違います。
本番でしか分からないことがある
家でどれだけ完璧に弾けても、本番では予想外のことが起こります。人前での緊張、会場の雰囲気。これらは練習では体験できません。
実際に本番を経験すると、「ここが弱点だった」「もっとこうすべきだった」という気づきが得られます。これが次の成長につながります。
自分の演奏を客観的に知る
一人で練習していると、自分の演奏を客観的に評価するのは難しいです。発表会では、先生や他の生徒、観客からの反応を得られます。
第三者からのフィードバックが上達には重要です。自分が思っているよりもよく弾けていることがあるからです。
意外と人のミスはあんまり気にならないものです(笑)
自信がつく
上段と繋がりますが、小さなミスがあったとしても、人前で最後まで弾き切った経験は大きな自信になります。「自分にもできる」という感覚が、より高い目標にチャレンジする意欲を生み出します。
ちなみに筆者は、オンラインのコンクールで弾けてない課題曲を人前で弾いた大失敗の経験があります(笑)あの時は辛かったですが、今となればいい経験です。
発表会とコンサートについて
発表会の話をしてきましたが、コンサートについても触れたいと思います。
発表会は「自分のため」、コンサートは「聴いてくれる人のため」
発表会は、演奏者の成長を披露する場です。「練習の成果を見てもらう」ことが目的で、観客は家族や友人、先生など、演奏者の努力を共に喜んでくれる存在です。
一方、コンサートは観客に音楽を楽しんでもらうための場です。演奏者は音楽を通じて感動を届けることを目指します。
この違いは大きいです。発表会では「自分がどれだけ弾けるようになったか」が重要ですが、コンサートでは「聴いている人がどう感じるか」が重要になります。
カフェコンサートという形
今年からですが、カフェコンサートに挑戦しました。前からずっとやりたいと思っていたことでした。
多くのお客様ではなく、限られたお客様とコミュニケーションを取りながら、コーヒーやケーキを楽しんでいただく中で、クラシックギターの音楽を提供する。そんな時間を作りたいと思っていました。
実際にやってみると、どんなお話をしたらいいか、どうやったら喜んでもらえるか、改善できることなど、色々勉強になることがありました。来年はよりよいものを提供できたらと思います。
初めての試みでしたが、大盛況で二部制にしました。そのおかげで、カフェの方からクリスマスコンサートのお声がけもいただきました。挑戦はしてみるものですね。
発表会に向けて
完璧じゃなくていい
「完璧に弾けるようになるまで出ない」という人がいます。でも、それは機会を逃しているだけです。
ミスをしてもいい。準備不足でもいい。人前で精一杯弾くこと。それが大切なんです。練習では味わえない緊張感や楽しさを味わえる。これが重要なんです。
まとめ
発表会の準備は大変です。チラシ、申し込み管理、予算管理、当日のスケジュール、スタッフの手配。正直、手元に残るお金はほぼありません。やらない方が楽です。
でも、生徒さんの上達のことを考えたら「意地でもやる!」ということが必要だと実感しました。
なんと言っても、100回の練習より1回の本番なんです。
ミスをしてもいい。準備不足でもいい。けど、人前で精一杯弾くこと。それは練習では味わえない緊張感や楽しさを味わえる。これが上達につながります。
12月に行うコンサートも、そういう意味を込めて頑張ろうと思います。もちろんお金をいただく以上、最高の時間を提供できたらとも思います。